9/2 熊日新聞

9/2 熊日新聞

熊日新聞さんに赤ちゃんイルカの写真を提供しました。
記事に補足させて頂きます。

ミナミバンドウイルカの成体の体長は最大で2.5~2.7mほどになると言われています。

今季、生まれた赤ちゃんの数は不明です。複数頭いることは間違いないですが、正確な個体識別が難しいため、はっきりとはわかりません。複数の成体イルカがグループに分かれて行動しているとき、一度に3頭ほどの赤ちゃんがひとつのグループのなかでぱちゃぱちゃと泳いでいることはよく見かけることがあります。運が良ければ、イルカウォッチンのときに、「あ!あそこにもここにも赤ちゃんがいる、かわいい~!」という体験ができますよ!見分けがつかなくても、それぞれぜひよく観察してみてください。もしかしたら、何か生まれつきの特徴的な模様や、切れ込みなどが発見できるかも。

ベビーシッター制度はイルカに特徴的な習性のひとつです。(世界にはいま、約90種類の鯨類がいるといわれていますが、すべてではありません)
記事にあるように、母イルカが食事をするときや、それいがいにも休憩やそのほかの理由があるときに、ほかのメスが、子イルカに寄り添うことが知られています。ですので、子イルカに寄り沿うメスが、必ずしも母イルカかどうかはすぐにはわかりません。大小ペアのイルカを見つけたときには、入れ替わりしていないかな、授乳はしているかな、などぐっと前のめりに観察すると何かヒントになる行動がみられるかもしれません。

子育て期間は一般的に3年程度と言われていますが、早いことも、あるいはもっと長いこともあります。正確には忘れてしまいましたが、以前何かの文献で、8年親離れしなかったイルカもいたというのをみたことがあります。ここらへんは人間と同じように個体差が大きいのかもしれません。

今回写真を提供することになったのは、赤ちゃんイルカがたくさんいるこの時期に何か記事を書きたい、というオファーがあったからです。そして、思いを聞きたい語ってほしい、と記者の方に言って頂きました。本当にありがとうございます。

天草で野生のイルカウォッチングができることはとても素晴らしい体験です。内海に定住し、少なくない数のイルカたちにほぼ1年中会うことができます。これは奇跡的な要素がいくつも折り重なって起きている貴重な【自然現象】です。そしてそれはとても珍しいことなのです。ここに住むイルカたちは私たちのすぐそばで、ずっと昔からいのちの営みを続けています。そしてこの危機に向かっている環境課題のなかでさえ、新しいいのちを育み、私たちにその姿をみせてくれます。ただ「かわいいね」と瞬間的な楽しい体験として消化されていく商品としてではなく、ふとその背景や神秘についても思いが巡るような、そんな体験になったら、と願っています。

最後のメッセージは、文字数の関係でちょっと短くなってしまいました。
改めてお伝えします。

「小さく可愛らしい新しいいのちをきっかけにして、野生のイルカたちがこの天草の海で安全に豊かに暮らせる環境について、みんなで考えていく機運がますます高まっていったら嬉しいです」

ネット記事
https://kumanichi.com/news/1172588/