9.22 アイサーチジャパンとのコラボ企画【世界にひとつだけのイルカ】を開催
アイサーチジャパン https://icerc.org/ さんとのコラボイベントを開催しました。
9月は「イルカの生息環境」にフォーカスした環境月間でした。その最後として天草では初めての企画を開催しました。
アイサーチジャパン は、イルカ・クジラと自然の素晴らしさ・大切さを伝える環境団体です。私が中学生?くらいの頃からある団体です。その頃はもちろんインターネットもGoogle翻訳も、スマホはおろか携帯電話もない時代、限られた手段のなかで、よくこちらからイルカやクジラの情報収集をしていました(なつかしい!)長年こちらの活動は知っていて、ぜひ天草でも「粘土」と「イルカすくい」をやってみたいなぁと思っていました。というわけで依頼をしてみたら、快諾くださいました。
ただ、お互いに調整がつくのが9月ということになり、イルカ遠征の時期・・・悩みましたが、イルカたちに会えても会えなくてもそれが自然!ということで、開催を決めました。
案の定、到着日の前日まで、2~3日イルカがいない、あるいは5頭しか会えないという状況でした。到着日の朝もイルカがいない・・・これはどうなることやらとそわそわしていましたが、なんと午後になってイルカたちが天草沿岸にあらわれてくれたのですっ!(しかもずっと天気予報が雨続きだったのが、ぎりぎりで少しよくなった)
(*^▽^*)/ ラッキー
この時期はいつ会えるのか本当にわからないので、15:15に天草エアラインで到着して、そのまま港へ直行しました。というわけで、とにもかくにも、天草へようこそ!と言わんばかりの大歓迎のイルカたち!
訪問してくださったアイサーチジャパンのスタッフさんは、天草に来るのが初めてということだったので、まずは対面できてほっとしました。
観光船にも乗船してもらいました。アイサーチジャパンでは会報誌を作成されているので、取材もかねて、分刻みのスケジュールです。もちろん、翌日のイベント会場の下見と打合せも!
当日を迎え、前夜から大雨・・・( ;∀;)
連休中日を選んだにも関わらずイルカセンターは閑散。たくさんのお客さんで混雑するほどのイメージでしたが、あいにくのコンディションとなりました。それでも!イルカセンターに足を運んでくださるお客さんをお迎えするべく、せっせと準備
私も企画は初めてなので必要物品の準備はお任せして、チラシのセッティングや、案内ボードを描いたりしました。本当にすごい大雨で、お客さんがぜっっんぜんいないなかでしたが、呼び込みをして、いざ開催
1回目は私も参加者としてチャレンジしました。
イルカの特徴をクイズ形式ではさみながら、オリジナルのイルカを作っていきます。背びれのパーツのときには、天草のイルカについても解説をさせていただきました。私も含めて、みなさんいつの間にか夢中に!大人も子どもも、自分だけのイルカにどんどん愛着がわいていきます。なかなかイメージ通りにならないもどかしさも楽しめます。
手のひらに乗るミニサイズで、完成品はお持ち帰り
イルカ調査室では、「お絵描き」でイルカを学びますが、こんな立体になる粘土もいいですね!(最近の粘土は、臭わないしベタベタもしません(;^_^Aしらなかった)
またワークショップでは、イルカの寿命の話しも添えました。
参加してくれた子どもたちが大人になっても、このねんどイルカを持っていてくれるかもしれない。そして、イルカの寿命も40年と長いので、今年産まれた天草のイルカも、今日生まれたそれぞれのイルカもぜひ長生きして、また自分のイルカを持って天草に来てほしいなぁと思いました。
もうひとつの企画は「イルカすくい」
この企画では、紙芝居を通じてイルカの海のゴミについてのお話しをします。それを(見て)聞いてから、この海にみたてたプールから「本来の海」に必要ないもの、あってはいけないものを「すくって」イルカを「救う」というゲームです。なるほど、金魚すくいの反対ですね。
幼児は親御さんと一緒に、小学生は自分で選択してどんどん釣れました
今回、天草で初開催となったアイサーチジャパンさんの2つの企画、いかがでしたか?
イルカ、イルカの住む海を学ぶ(伝える)方法として、新しい発見となりました。環境は深刻ですが、年代によっては、このような楽しい方法で少しずつ現状について身近に感じてもらえるようになってほしいなぁと思います。
「ねんどでイルカをつくろう」の企画は5回開催して27名の参加がありました。40分と少し長めのワークショップでしたが、たくさんのイルカがうまれました(^▽^)
「イルカすくい」のほうは、合間の時間で3回開催。とくに幼児~低学年の子どもたちを中心に遊んでくれました。
ところで、環境課題について子どもたちにお話しするときに、いつも思っていることがあります。
現状の課題は、子どもたちの仕業ではありません。彼らの「せい」で、こうなったわけではないことは誰が考えても明からです。この責任は大人である私たちにあり、それについて子どもたちに説教することは、本当にお門違いです。そんななかで、まずは現状について、あるいは本来の姿について説明をしたあと、私たち大人はどのような態度で子どもたちに接するべきなのでしょうか。
私たち(世代)の生活の影響でこのような事態になってしまったことを認めて、誠実で真摯な心で、彼らにも課題解決の力をかしてほしいとお願いすること。私自身はそのように考えています。
後から生まれてきた世代に、尻ぬぐいをさせるだけなんて、こんなひどいふるまいはないですよね。
私が環境についてのお話しを子どもたちに伝えるときには、そんな気持ちをもって接しています。なぜなら、これから大人になる世代の人たちの知恵、技術、時間なしには、もうすでにお手上げなのです。
現状、色々な分野で活躍されている人たちがたくさんいるなかで、私自身が現在の立ち位置でできること、それが「事実と原因、本来のあるべき姿を伝える」ということかなと思っています。
イルカといっしょに、天草の海の価値、そして危機を伝えるための手段として、新たな学びがたくさんありました。「人にもイルカにも優しい海の実現」を目指して、様々な企画や取り組みにチャレンジしていきたいと思います。
アイサーチジャパンさん、ありがとうございました!
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