天草エアライン機内誌 11月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

天草エアライン機内誌  11月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

熊本県天草市には、イルカの飛行機で有名な天草空港があり、みぞか号というニックネームのついた飛行機が就航しています。小型飛行機ですが、ローカルの良さがつまった自慢の飛行機です。

その機内誌に、月に1回、ニュースレターの寄稿をしております。天草にいる野生のイルカのこと、そしてイルカが住める環境のことなど、その価値が多くの人に伝われば嬉しいです。


今回は、イルカのケガについてのレポートです。野生のイルカもケガを負うことがあります。私たちと同じように、不慮の事故もありえますし、あるいはイルカ同士のからみ合いや、ときにはサメに襲われたりなど自然界にあるあらゆる原因が考えられます。また残念ですが、人為的なケガもありえます。人為的なケガには、漁具や海洋ゴミ、船・水上バイクなどプロペラや走行中の接触、意図的にケガを負わせるというものまでさまざまです。

レポートで紹介している事例は天草で実際に起きた、天草のイルカたちのケガです。なかなかこれだけのケガを負うイルカを見ることは珍しいです。少なくとも私の経験では、7年半で5~6件程度。そのなかでも、かなりひどい事例に入ります。

イルカの皮膚代謝が相当はやいことを知識として知ってはいても、さすがにこのスピード治癒には驚きました。またこの2頭が衰弱したりという様子はいっさいなく、そんなはずはないけど「痛くないのかな」と思ってしまうほどでした (;^_^A
いたって平気そうに群れのなかで過ごしていました。(はぐれることも、泳ぎにくそうなこともなく、集団のなかにいるので、この2頭を見つけて写真を撮ることも難しかった(笑)

とにもかくにも、無事に治癒してよかったです。そして、傷跡もいっさいありません。
イルカたちの皮膚、どんな様子なのかぜひともじっくり見てみてくださいね。