天草エアライン機内誌 2月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

天草エアライン機内誌 2月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

熊本県天草市には、イルカの飛行機で有名な天草空港があり、みぞか号というニックネームのついた飛行機が就航しています。小型飛行機ですが、ローカルの良さがつまった自慢の飛行機です。

その機内誌に、月に1回、ニュースレターの寄稿をしております。天草にいる野生のイルカのこと、そしてイルカが住める環境のことなど、その価値が多くの人に伝われば嬉しいです。


今回は、サメ !? の噛み跡についてのレポートです。
8年目の天草ライフですが、おそらく初めて見つけた傷跡です。はっきりと半円の傷が残っていて、一見するだけでは、何かわかりませんでした。傷跡はかなり浅いので、おそらく数週間もすればわからなくなる程度。個人的には初めて見るので、比較対象の既存データを(経験、記憶、そして写真のどれも)持ち合わせていません。

海にはサメがいるのは自然なことであり、このようなことが起きること自体は不思議ではないどころか、、、むしろ初めて目にしたことのほうがレアケースかも?もしかして、ただ見逃していただけの可能性もおおいにあります。

天草のイルカが好むエリア、五和町沖では縄文時代から続く素潜り漁が盛んに行われていますが、裸潜漁師(らせんりょうし)さんたちがサメに襲われたことがないそうです。その理由がイルカがたくさん住んでいるからともいわれています。(因果関係の立証はされていません。通説です)そんな話しが伝えられてきたり、今回のようなサメの噛み跡を見ることがレアということを考えると、少なくともイルカにアタックする種類のサメは生息数が少ないかいない、あるいは完全に棲み分けができているエリアなのかもしれません。

ちなみに、ハンマーヘッドはイルカの近くにいることもしばしばあり、とくに小さい子どものハンマーは海面近くでスイスイしています。ハンマーヘッドはおとなしいとか、神経質といわれている種類。イルカウォッチングのときに見かけても、すぐにしゅいしゅ~いどこかへ行ってしまいます。

というわけで、今回のサメの正体がなんだったのかとても気になりますね。
サメに詳しい方がいらっしゃれば、ぜひ情報をください(^▽^)

2頭のイルカで歯型が写真で撮れていたのはこちらになります。

こちらは、ピックというネーミング済みのイルカ
こちらは、まだ名前はないけど見分けしやすい背びれのイルカ

どちらもすぐに跡は消えてしまいました。