イルカラボ勉強会 #20 ミナミハンドウイルカシンポジウム参加報告#2
- 2018.10.03
- 勉強会
- ミナミハンドウイルカ
本日10月3日は第20回目の勉強会、初めての方も交えて盛り上がりました!
前回に引き続き、三重大学で行われた「ミナミハンドウイルカの生態」というシンポジウムの報告。
学会未発表の内容も多く含まれていたことと、6年分の総括ということで、多面的に日本のミナミハンドウイルカについて知る素晴らしい機会でした。
天草の海はテッポウエビが煩い!
以前、論文の読み合わせをした三重大学の森阪先生は音響研究をされてます。
テッポウエビの音をはじめ、海中環境の違いで、同じミナミハンドウイルカの生息する、小笠原、御蔵、天草で比較すると、いろいろな違いが出てくるみたいです。
天草のイルカたちの何が具体的に違うかというと、シグニチャーホイッスルが
・声が大きくなる
・音が低くなる
・音が単純になる
そうですが、それでも聞こえる範囲は他の海と比べるとだいぶ狭くなるみたいで、およそ300mくらいではないかとのことでした。
他の方の報告で、天草のイルカの群れは、300m以内に凝縮していることが多いのが特徴だとあったことから、
イルカはお互いの声の聞こえる範囲で活動するのではないか、それだから、声の聞こえる300mという狭い範囲に集まるんじゃないかと。
すごい発見です!
天草のイルカの生息数は?
しばらく行われていなかった天草のイルカの個体数調査ですが、今年は白木原先生が調査をされたとのことです。
ちなみにこの調査については研究予算は獲得できていないので、自腹でされているとのこと。頭が下がります。
結果についてはまだ集計中とのことで、まだご報告はできないのですが、おおよその目途は見えてきているようです。
お知りになりたい方はイルカラボのメンバーに聞いてくださいね。
第一線の研究者の方々の話はとにかく面白かったです。
10月21日設立記念シンポジウム
天草イルカラボのことを皆さんにお伝えしたく、KOKONI IRUCARA「天草はイルカの聖地」を開きます。
詳しくはこちら
次回10月10日の勉強会は、天草海部の正角さんに発表をお願いしてます。
天草海部の活動について知るいい機会になると思いますよ。
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