NHKクマロクでちらっと写る・・どきどきします☆ 取材のときの裏話

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先日のクマロク収録の裏話と秋のイルカ問題

あの日は結局、1頭のイルカにだけ会うことができました。

1頭ですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

去年2020年は10/4から急にイルカがいなくなり・・・2か月間、遭遇率は5割を切っていたかもしれません。(統計の取り方によってはもっと悪い)たまたま、外海から2頭のイルカが五和エリアに入ってきていたので、そのイルカたちでしのぎました。毎年秋口にイルカが五和を離れることはここ数年続いていたのですが、去年はまさかの10月から2か月という長期でした。(餌を求めて遠征してる可能性が高い)今年はどうなることやら、と思っていたところ、、、昨年同様、10/4に本体の群れが見つからなくなり。。今年もこれが続くのだろうか、、、と肩を落としていました。

イルカがいないことを知っていつつ、ひとまず陸で案内しているところ(クマロク放送映像)

ひとまず、海には行こうということで出航したものの、案の定見つからず。そろそろ帰ろうかというときに。船がつくる後方の波にイルカの背びれを発見したのでした。まさかまさかの1頭

海で、たまにしか浮上しないたった1頭を見つけることは本当に困難です。全員、諦めたところだったので、船上は歓喜の声があがりました。

そして、ここでやはり気になるのが、イルカの個体。また今年も外海からのゲストイルカなのだろうか??とてもラッキーなことに、たった1頭ですが船に近いところに何回か浮上してくれたおかげで、各々、動画や写真を撮ることができた、というわけでした。少ないチャンスでしたが、識別することができる程度の解像度で写真をおさめることができました。

このイルカ! 天草に住んでるイルカです~ 

イルカラボのこれまでのデータと照らし合わせて、内海の(いつも会っている)イルカだということがわかりました。1頭だけ、群れとはぐれて残っていたわけです。(あとからの情報で2頭いた可能性も?)

群れから離れてしまったイルカのことを、ハーミット(Hermit)ドルフィンと呼びます。ケガをしたり、なんらかの理由で群れについていけなかった、あるいは、意図的に離れた、など理由はわかりません。

なんとか1頭をNHKさんのカメラにもおさめることができた、奇跡!よかった(*’ω’*)

翌日もイルカの本体は見つからず。そして、あのイルカはハーミットになってしまったのかなぁと懸念していました。

ですが、今年は!10/6からは本体が戻って、いつもの夏の様子が延長しているような状態です。

今年は10月に入ってもとにかく暑いので、季節が遅れている可能性もあり。。。しばらくは、秋の遠征がどうなるのか注視する必要があります。洋上から海を眺めている印象では、魚はけっこういるように思いますので(完全な主観)、秋も五和で過ごしてくれるといいなぁと思いつつ。

というわけで、取材のときは残念ながら「天草のイルカたくさん風景」には出会えませんでした。でも、それも自然。私たちはそこから、何を考え、創造力を働かせ、その意味や背景に思いを巡らせることができるのか、が大切だと思います。たくさんのイルカに会える価値イルカに会えないことから考える海の意味どっちも含めて、天草のイルカウォッチングが果たせる役割は奥深いものと思います・・