天草エアライン機内誌 3月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

天草エアライン機内誌  3月号、「ここにいるから」連載記事が掲載されました

熊本県天草市には、イルカの飛行機で有名な天草空港があり、みぞか号というニックネームのついた飛行機が就航しています。小型飛行機ですが、ローカルの良さがつまった自慢の飛行機です。

その機内誌に、月に1回、ニュースレターの寄稿をしております。天草にいる野生のイルカのこと、そしてイルカが住める環境のことなど、その価値が多くの人に伝われば嬉しいです。

今回は、同じ天草市の「御所浦島」(ごしょうらしま)に開館する恐竜博物館にちなみ(?)イルカの祖先についての記事を投稿しました。

「ごしょうら」(地域の人はこうよぶ)は、天草諸島南側の八代海に位置しています。天草市の中心部の本渡(ほんど)や、棚底という場所からフェリーで渡る島です。

恐竜の化石が出土することが知られていて、恐竜の島という特徴があります!
2023年の春にこの島を訪れたときの様子 https://dolphin-lab.com/2023/05/26/post-3572/

恐竜は爬虫類で2億5千万年前くらいに出現して、1億年前くらいが最大かつ多様期だったそうです。(ネット情報)なんと1億6千万年もの長期に渡って栄えていたと!びっくりですね。

恐竜については詳しくは
天草市立御所浦 恐竜の島博物館 https://goshouramuseum.jp/
で、たくさん学んでくださいね!

いっぽう、イルカの種族である「ほ乳類」の祖先は3億年前に出現し、恐竜時代をひっそりとくぐりにぬけ進化を続けていました。そして恐竜の絶滅(6600万年前)とともに、ほ乳類の時代をむかえます。その後、陸で進化したほ乳類が海へかえっていき、水棲のほ乳類が誕生したといわれています。

記事にもあるように、現代科学ではイルカの祖先はカバ(偶蹄類)の類縁とされています。陸にとどまって進化したのが(現在の)カバ、海へ入って進化したのが(現在の)イルカやクジラになったというわけです。

というわけで、恐竜たちはイルカたちとは全く会えないまま絶滅してしまいました。

ちなみに、現存する史上最大の動物が「シロナガスクジラ」、恐竜の最大は(未知の部分が多いなかで)有力なのは(ネット情報)アルゼンチノサウルスという種類のようです。
有名な肉食獣であるティラノサウルスの体長は、現在のマッコウクジラと同程度のようでした。ただし、身長(体高)が6mくらいのようなので、視界はキリン並みの高さ。
同じサイズでも、浮力があるぶん水棲のほうが重さの負荷がかかりません。比較するとクジラがかなり重いことがよくわかりますね。

ちょっとそれましたが、天草に訪問されるときには、ぜひ+1日で御所浦島にも寄ってみてくださいね!化石発掘体験、とてもはまりますよっ(⌒∇⌒)