福岡ECO 動物海洋専門学校で天草イルカラボについてのお話しをしました!学生さん、ぜひ通詞島にきてね!

福岡ECO 動物海洋専門学校で天草イルカラボについてのお話しをしました!学生さん、ぜひ通詞島にきてね!

11/14 福岡ECO 動物海洋専門学校


去年に引き続き、2度目のお招きを頂きました。
学校のHPはこちら https://www.eco.ac.jp/

午後の講演の依頼を受けて、朝から天草を出発
熊本駅から 新幹線つばめ で博多へ向かいました

なんか、かわいいお顔の車体
博多駅でホームに降りたら、なんだかもーれつな豚骨ラーメン臭が、、、
びっくりしました。。九州の玄関口だから、、???
そこからバスに乗り継いで学校に到着です。
去年の同じ時期に初めて訪れ、もうあっという間に1年も経つのか、、と思い出しながら玄関へ入りました。
今年も呼んでもらえることは、大変光栄です。
(今年もまだ踏ん張ってるラボにも自画自賛(笑)

校内は、エレベーターにもイラストがたくさんあって、可愛らしいんですよ!
手続きを済ませて、まずは今回のお部屋にパソコンをセッティング

この部屋だそうです。

素晴らしい紹介文に感激です。がんばろー!
ドキドキ
いったん、控室へおりてオリエンテーションです。

こちらの学校では1年生のこの時期に、さまざまな業態、団体、事業、あるいはOBOGの方々からのお話しを聞く機会を設けています。目的は入学当初の志を思い出したり、将来像のヒントを得たり、2年生の過ごし方を考えたり、あるいは就職についての具体的なイメージをもつことだそうです。
2日間の日程で大々的に開催され、北海道から沖縄までたくさんの方々が学校へお話しに訪れます。イルカラボは2日目の午後で依頼をお受けしました。

45分×3回 学生さんたちは、自分で興味のある話しを聞きにまわるというスタイル。
というわけで、こちら側としては、3回同じようにお話しをします。
今回は1,2回目が20名、3回目が30名程度の学生さんたちが聞きにきてくれました。
主に、海洋生物保護専攻、イルカトレーナー専攻、水族館専攻、そしてちらほらと、ほかの専攻の学生さんたち。学校からのリクエストもあり、ラボの取り組みと求められる人材、そして今年は追加で、海洋環境についてのお話しなどを盛り込む内容でした。

3回とも平均的にお話しするのって、とっても難しくて!
それぞれに使う素材は同じなのに、どうしてもちょっとずつ内容が変わってしまいした。
すみません、努力します~
動画ではじまり、ラボの紹介、天草のイルカの紹介、そして環境とこれからのこと。
内容が盛りだくさんで、情報量が多すぎました
すみません、次回にいかします~
速足でのお話しをしたあとは、時間ぎりぎりでの質疑応答

イルカラボって地域にとってどんな存在ですか?嫌がられていませんか?
何から勉強すればいいですか?
外国の人がきたときにはどうしていますか?
これからルールを守ってもらうためにどうやっていきますか?
などなど

私からお伝えしたことは、
イルカラボの活動では、何かを否定したり、ルールを守るように説得したり、保護しないと大変だと騒いで煽るようなネガティブキャンペーンはしないことを心がけています。だから嫌われている、ということはないと思う、思いたい(笑)
それよりもむしろ、イルカがいてくれているこれまでの環境を守ってくれた先人たち、先輩たちに感謝しています。日本中、世界中で野生動物の生息域が消滅していくなか、まだ天草にはイルカたちが住み続けてくれていることは確かだからです。減っているのは事実ですが、まだ居続けてくれているのです。そのことを何よりも念頭において、活動をしています。
これまでは、海のエネルギーが高く、放っておいても自然の力がいのちの営みを支えていました。イルカラボとして伝えたいのは、現代の状況をみて未来を思い描こうということです。人が積極的に関心をむけて向き合い方をアップデートしていく時期にきているからです。
こうしなければいけないから、という強制的なルールを徹底することは不可能です。なぜなら、ルールを守る動機がネガティブだからです。まずは、天草の海の貴重な環境を知ってもらうこと、そして、この海に生きるイルカたち(ほかにも)のいのちの営みの奇跡を心から感じてほしい。これを大切にしたい、という思いが生まれてこそ、それならどうしたらいいのか、何をやめて、何を変えて、何を始めたらいいのか、ということが行動としてあらわれてくる。それを目指したいし、そうありたい。

何から勉強するか、という点について。順番は関係ないのでは。知りたいことがあったらそれを突き詰めてみてほしい。勉強しなくちゃという気持ちは長続きしないし、むしろ苦痛!だから、興味のあることに夢中になって、会いたい人やイルカに会いに行き、世界中で素晴らしい体験をしてきてほしい。それが結局は勉強になっていき、将来の何かに導かれていくのでは。

外国の方、というくくりで何か特別な対応をしているということはない。相手によって、ではなく、私自身が何に感激し、何が楽しくて、何を伝えたいかをいつも考えて表現するようにしている。そのなかで、相手がどんなことを知りたいのか、何を感じているのか、という部分を引き出していけるし、そこから対応に個別性が出てくるのかもしれない。

既に形骸化しているけれど、かつて定めた自主ルールを守ることは、今すぐにでもやってもらいたいのが本音。イルカたちはもちろん、訪れる人たちにとってイルカウォッチングが残念な体験になっていることが少なくない。そして私自身、日々、現場にいるのが苦しいと思うことも多い。それでもやっぱり、よそ者で何者かもわからない自分がとやかく言うタイミングは今ではない。いつかもわからない。
イルカラボとして実績ができ、地域に親しまれて、信頼してもらうようになることが先決。そこから、きっと、より良い未来についてみんなで考えて行動をアップデートしていくチャンスがくることを願っている。

私自身、イルカを追い求めてこれまでに色々な場所を訪れました。印象に残っていることや、今の私の原動力になっている体験、あるいは忘れられない感情の動きなどがたくさんあります。そしていつもそこには、輝いている人たちがいました。イルカと一緒に人生を過ごしていることが喜びである人たちは、本当にすごいエネルギーを放っていました。そういう生き生きとした人たちに出会うことができたのが、私がとてもラッキーだったことに思います。
だから、皆さんもイルカに限らず、心惹かれる人に会いにいってみてください。いくつになっても、そういう体験が宝物のように自分を支えてくれます。私は今でも、いつかそんな人たちに少しでも近づきたいな、と思っています。

3回の講演で、どんなふうに学生の皆さんが感じられたか、、とっても気になります~(笑)
とてもとても緊張しました。でも、18歳のときに人生を決める体験をした私自身に伝えるような気持ちで、精一杯やりました。

今後は、こちらの学生さんたちが天草で何か体験するプログラムを創れたらと考えています。
宜しくお願いします!

大都会、博多駅
帰りはクリスマスイルミネーションが素晴らしかったです!
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SDGs17項目
天草イルカラボでは、SDGsの普及、推進活動をしています。
くまもとアイランドキャンパス事業の売上げの一部はイルカラボ活動の支援に使われます。