11.12 宮崎大学 獣医学部の学生さん対象の出張イルカ講座を開催しました(前編)
獣医学部4年生の学生さんから、メールでの問い合わせを頂きました。
当事業で行っている調査等の学習や、同行研修の希望があるとのことで、話し合いの結果、2部構成で開催することにしました。
2部構成の前編が事前学習、後編が実地研修として開催。
事前学習のほうは、私のほうが学校訪問をすることに♪
学習内容は主に、「天草のイルカについての概要」「野生動物の研究とはどのようなものか」「その研究からどのような事実が分かったのか」、更に「鯨類の目視調査の方法」などなど。
大学生向けのお話しは初めてで、大変貴重な機会を頂きました。
依頼をしてくださったのは、
宮崎大学農学部獣医学科の「野生動物医学会宮崎大学支部」の代表者さんです。
こちらの団体は学生有志グループで、とくに鯨類に関心の高いメンバーは宮崎沿岸での座礁鯨類の対応もされているそうです。
1年生もいらっしゃるということだったので、イルカって?という全般的なことから、天草のイルカのこと、調査のことなどを私の経験に基づいてお話ししていきました。
獣医学部の学生さんたちなので、ほ乳類としてのイルカ、という側面からの解説も、少し詳しくしてみました。(マニアックで楽しい)
そのあと、アニマルウェルフェア(動物福祉)について少しだけ考えてみようということで、ディベートや、ディスカッションにチャレンジしました。(私としても初めてのこと)
*あくまでも、ちょっとした課題ということで時間は少しで、個人の見解ではなく、グループ分けもじゃんけんです。
続けて、現在まさに天草エリアで糸に絡まり苦しんでいるイルカ「らんちゃん」をテーマに
このイルカを助けるべきかどうか、という意見交換をしました。
日々イルカを身近にみている私の思いや、国内での事例、あるいはほかの地域でのことなども話し合いながら、それぞれに感じたことを共有しました。
獣医学部という専門課程の学生さんたちは、様々な実験や研究、そして将来のキャリアとして、言葉の通じない「いのち」と向き合います。
そんな学生さんたちにとって、天草のイルカを通じて考える「いのち」。少し異例なテーマになりましたが、深く掘り下げるためのきっかけになればと思いがありました。
そして、結果的に素晴らしい話し合いができました。もちろん正解はありません。
コロナの影響で、いろいろなことをオンラインで済ませてしまうことが当たり前にはなりましたが、やっぱり直接、同じ空間で交流することは、重要だなぁと実感。
お互いへの親近感にとどまらず、良くも悪くも緊張感や、照れくささ、戸惑いなどもあったりして、よりよい経験のひとつになりますね。人前で自分の意見を話すことも、やっぱり緊張しますので、経験はたくさん積んでいくといいですね。
後編は天草・・・
イルカに会えますように(祈)
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