2024.5.17 長崎県 佐世保へ 海きららさんの「海プラプロジェクト」の研修に参加してきました ②

2024.5.17 長崎県 佐世保へ 海きららさんの「海プラプロジェクト」の研修に参加してきました ②

パート①からの続きです

回収ー分別ー洗浄・乾燥ー仕分けまで終わり、次は裁断工程です。

作業スペース、今度はこちら。扉の向こうには、たくさんの工具もありました。
色々な工具

おおむね、15cm四方のサイズに裁断していきます。

この作業が一番きつい!! 大きく硬い素材を取り扱うのは大変

本格的な裁断機のようなものあると、この工程はもっと作業効率があがるそうです。しかし、機械の購入やメンテナンスなどを考えるとコスパはなかなか厳しいので、現段階では、このような作業工程で実施しているとのこと。

私は、ハサミでひたすらチョキチョキしました

これは、海のにょろにょろ系の生き物をつかまえる仕掛けだそうです。天草では(漂着ゴミとして)見かけたことはないですが。。実は、イルカで有名なとあるスポットでは、これで悲しい出来事がありました。子イルカの口にこれがすっぽりはまってしまい・・・😢 それを思い出してしまい、とてもつらい気持ちになりました。今回は3つこれを拾いました。。

さて、気をとりなおして

飛び散ったゴミはもちろん掃除

リーダーさんは、洗浄選別のときも裁断のあとも、「作業を始めたときよりキレイにして終わりましょう」ということを呼び掛けていました。とっても大事なことですね!
すべての作業が終わり、いよいよ計量です。

さて、どのくらいの量になったかというと

活動1回あたりの、目標収穫重量が20㎏のところ、今回は
ドラム音:ドコドコドコドコドコドコ

シンバル音:じゃ~~~ん 22㎏の成果となりました~!!

私の大好きなドラえもん、ドラミちゃんカラーがたっぷり集まりました(^▽^)/
達成感!

これを箱詰めして、郵送することになります。
そして、加工業者さんから返送されてくる商品がこのようなものになります

キレイなデザインですね!
水族館内での販売品ディスプレイ
解説付き
これらをじっと読まれる方も多いそうです
コースター
オリジナルキーホルダー
魚シェイプのマグネットやキーホルダーも売れるそうです
水族館内には、取り組みについて解説するこのように大きな展示もあります
スタッフの皆さんの手作り感もとっても温かい
子ども目線でも見える展示もあります
水族館内いがいのショップや、観光船でも販売されているそうです

工程や販売品を体験、見学し、さらに座学で細かいことをあれこれを教えてくださいました。とくに詳しい背景についても(いいのかな!?と焦るほど)数字なども教えてくださり、収穫だらけの経験となりました。

私自身、海岸清掃活動などはするものの、アップサイクルまでのことは、現実味がなく、浅い(ネットで知る程度の)知識と”願い”止まりで足踏みしているところでした。そんなときに昨年の講演に大変感銘を受け今回の運びとなりました。

このプロジェクトの発案者は、イルカ課のスタッフさんだったそうです。企画書の文を拝読し、社会的な役割についての使命感や、海への思いに満ちていました。経費については、スタッフの人件費はもちろん、ボートの燃料代なども含まれています。そのうえで仕入れ価格を考えると、当初プラス収支になるとは思っていなかったそうです。それでも、とにかくやってみよう、となったそうです。

スタッフさんからの提案で、会社としてチャレンジしてみるという姿勢や、経費、マンパワーの調整(トレーナーさんだけではなく、ショップ店員さんなど水族館スタッフ全員で取り組まれている)、収支だけではない施設の価値や役割という面、スタッフさんたちの意識にいたるまでの副産物など、あらゆる面において、本当に素晴らしい取り組みだなぁと心から感じました。

川久保社長は、収支がプラスになったことで環境活動が会社の負担ではなく持続可能な事業としての取組にできること、また社会的役割や、PRとしての意義も大きい、ぜひ広まっていってほしい、とおっしゃっていました。

今回、実際に経験してみたことで、より現実的になりました。どこが大変で、天草ならどうすればいいか、またコスト管理や、持続可能にしていくためのヒントなどなど。
天草でやりたいなぁ、やれるかなぁ、やるとしたらオリジナルデザインは~と、いろいろ心と頭がわくわくそわそわしてきます。こんな素敵な取り組み、やれたらほんとにいいですよね。

翌日はご厚意で水族館見学もさせて頂きました。(ほとんどイルカしか見てないけど(笑)

帰路は無事にフェリーで天草に戻ってくることができました。

口之津鬼池フェリー

とてもとてもとっても充実した研修となりました。
お忙しいなか、ご対応くださった海きららの皆さま、本当にありがとうございました。
海きらら 海プラプロジェクト https://www.pearlsea.jp/eventp/?event_p=12811