2023 卯年 あけましておめでとうございます。1/8の毎日新聞(全国版)で、イルカの聖地についてのインタビュー記事が掲載されました。
新年あけましておめでとうございます。
今年最初のニュースは、新聞掲載記事です。
昨年中に取材のご依頼を頂き、イルカについて、そして天草市で始まった新規事業についてのインタビューがありました。
ネット上記事はこちらから → https://mainichi.jp/articles/20230108/ddm/013/040/013000c
1時間以上のインタビューと、その後のメールでのやり取りを経てこちらの記事となりました。
短い文章のなかですが、思いや目標を表現することはできているでしょうか。一人でも多くの方の目に留まったら嬉しいです。(全国版での記事は本当に嬉しい)
タイトルに「イルカの聖地」を入れてもらいました。この思いを胸に私は活動を続けています。
ここ天草がすでに完成した理想的な姿という意味ではなく、目指す場所、志しとしてのキーワード。
締切ぎりぎりだったと思うけど、やっぱり入れてもらいたかったので、お願いしました。
そして入れてもらうことができたのを目にして、本当に嬉しいです!
東京からの移住、イルカの島での生活、天草イルカラボの活動、そして現在は天草漁協内での仕事。自分では想像もできなかったことばかりです。そして、たくさんの方々の理解、協力、応援、励ましで支えられています。思いの実現のために頑張らないと~!
天草のイルカ事業は、まだまだ始まったばかり。
理想ははるか先ですが、与えられるチャンスがある限りはこつこつと積み上げていけるように励みます。イルカたちにとって住みやすい海は、きっと天草にとっても素晴らしい未来であるはずと信じています。
ネット上の記事が消えてしまう可能性があるので、こちらに残しておきます。
(写真追加)
有明海の出入り口となる早崎瀬戸に面した天草市五和町(いつわまち)二江(ふたえ)地区の沖合には、定住型の野生のミナミハンドウイルカが生息している。通詞島(つうじしま)沖を中心に回遊し、観光船によるイルカウオッチングも人気だ。
「いつも、すぐそばに、たくさんのイルカがいる、これが天草の特長。まさに『イルカの聖地』だと思う」。天草漁協イルカ調査室の調査員、高崎ひろみさん(44)は語る。
豪州や米国など国内外のイルカの生息地をいくつも巡ったなかで、天草のイルカに魅了され、2017年に東京から移住。現在150~200頭と推定されるミナミハンドウイルカの観察を続ける。
高崎さんは「ここでは縄文時代から息づく伝統的な素潜り漁師さんたちとイルカが、ずっと共生してきた。イルカがすぐそこにいて当たり前、それが天草の価値」と語る。
二江地区の沖は、速い海流と起伏に富んだ海底の影響で、多様な海産物に恵まれ、ウニや海藻などの素潜り漁も盛ん。また漁業者らは、増えすぎたウミアザミの駆除など漁場環境を守る取り組みや、資源管理のため赤ウニ、タイなどの放流もしている。
「素潜り漁の方々は海の変化を肌で感じていると聞く。彼らもイルカも、かつての海がどれだけ豊かであったかを知っている」と高崎さん。
今年度から天草市の事業を天草漁協が受託し、高崎さんらはイルカの生息数など基礎的な実態調査に取り組む。また、イルカとの共生を次世代につなぐため、環境教育のプログラムづくりも進める。
高崎さんは「地球規模の環境変化の中で、海の危機は大きな課題。どう乗り越えていくかを、イルカと一緒に学ぶことができる場をつくるのが目標」と語り、時代に合ったこれからのイルカとの付き合い方を模索している。
毎日新聞 2023/1/8 東京朝刊
(記事:熊本支局長・下薗和仁記者)
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