5/31 福岡ECO 動物海洋専門学校 イルカトレーナー専攻2年生 宿泊研修で野生のイルカ調査・研究についてのプログラムを開催しました
願いがひとつ、叶いました!!!
福岡ECO動物海洋専門学校さん、宿泊研修で天草まできてくださいました。
実はじつは、天草イルカラボの活動をしていたときの2018年と、2019年に学校からのご招待で、お話しをしに行ったことがあり、、、
そのときの様子 https://dolphin-lab.com/2019/11/16/post-1656/
もちろん、天草へ来てほしいなと思っていましたが、その当時はこちらでの受け入れができない段階でした。(ので、残念ながらお断りしていました)
その後コロナでいろいろな活動に制限がかかったこの数年を経て、やっと社会が動き始めたので、かつてのスタッフの方へ久しぶりにメッセージをしてみたんです。
そうしたら、同じスタッフの方がまだ在職されていて!しかも、宿泊研修がもうすぐというタイミングだったことで、とんとん拍子に計画が進んでいきました。
そんなわけで、願っていたことが実現する運びとなりました。やっぱり、話しだけではなく、実際に体験してもらうことが一番ですよね!
到着直後から、みんな元気満々でとってもフレンドリー!レクチャーもとっても楽しく進めていくことができました。
ほとんどの生徒さんが、野生のイルカ初体験
でも、その前にレクチャーからのスタートです。イルカトレーナー専攻の生徒さんたちで、野生のイルカについてはほとんど未知の世界という様子でした。
さてレクチャーの内容は、イルカ調査室の紹介と、天草市と取り組んでいる事業全体像について、天草に住んでいるミナミハンドウイルカについて
イルカの調査や研究についての概論
いろいろな分類や、説明はありますが、ひとまずこのような感じで解説してみました。
さらに、調査や研究で明らかになるデータの「変化」について、それがおきるのは
という原点、基本から考えていく必要があるよね、という流れ。そして
自分や関係者だけで完結する研究ではなく、その経緯、背景、経過、成果などが(どんな段階においても)、周囲や社会にとっての影響、意味、意義を自覚的に持ち合わせていくような研究が求められていくと思う、という私の考えをお伝えしました。
また飼育であれ、野生であれ、動物との付き合い方にはたくさんの問題が山積みです。未来に希望しかない若い人たちにとって「課題」のほうに向き合うことは、少し気分が下がることでもあったりします。でも、イルカが好きでこの業界に進むとしたら、遅かれ早かれ必ずこれらのことに向き合わなくてはいけないし、そのときに心折れてしまう人たちもいます。
今回の研修にあたり、担当教員の方を通じて学校の意向なども確認しました。そのうえでぜひ、調査・研究に加え、イルカが抱えている課題について、普段は考えることがなかったことをテーマにしてみようということになりました。ということで、私もこのような課題での講演は初めてでしたが、挑戦してみました。飼育イルカの抱える問題、野生のイルカが抱える問題について、いくつかを説明し
このような切り口で考えてもらいました。
というのも、私自身18歳のときから、これまでずーーーっと、自分自身に問い続けてきたからです。
正解のない問いではありますが、向き合い続けることの意味はあると思います。
というわけで、お待ちかねイルカウォッチングへ出発♪
数日の大雨が午前中まで影響していて、どうなることやらでしたが、なんと快晴!
みんな、もっていますっ
初めての野生のイルカ! どうだったかなー
個体識別できたイルカはいたでしょうか?
また、このようなシートも配布しました
天草での調査は始まったばかりで、私自身、試行錯誤の段階ではありますが、それも含めて、現状とこれからについてのお話しをしました。これらのシートも、今後もバージョンアップをしていくことになっていくと思います。
初めての野生イルカとの対面、そして、調査・研究についての概要、イルカと向き合うための在り方など、盛りだくさんの研修となりました。
ご来天ありがとうございました!
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