3.31 スーパーサイエンスハイスクール指定校の生徒さん、イルカ個体識別の研究中。一緒に調査へ行きました。撮影の難しさを実体験!
研究授業のサポートで、一緒に船上調査をしました。
常日頃より、天草市内の子どもたちにもっとイルカを知ってほしい、身近に感じてほしい、関心をもってもらいたいと思っています。そんななか、地元高校の先生とお話ししたことがきっかけとなり、関心をもってくれた高校生グループがいました。そして、2022年の秋頃に学生さんより連絡を頂き、サポートを行うこととなりました。
このグループでは、オンライン上にあるイルカの背びれを識別するためのフリーソフト
finFindRについての研究をしています。
背びれの角度や、明暗などによる影響が識別にどの程度の影響があり、またどのくらいの精度を保つことができるのかという内容です。(すごいっ!)
すべて英語のアプリですが、みんなで頑張って使いこなすことを目指しています。
一度、学校訪問をして個体識別の概要や、研究や調査の目的についての授業をしました。
そして、そのときに、イルカ調査室で扱っている背びれの写真データを共有しました。
この日は海がほぼべた凪、イルカもプカプカのんびりしているタイミングで、しかも船の真横に寄ってくれることが多く、撮影にはもってこいでした。それでもやっぱり、難しい!2時間の乗船時間、みんな一生懸命撮影していました。
どんな調査や研究も、手段と目的が逆転しないようにする必要があります。
今回の授業支援においても、その点についてはしっかりとお伝えしました。
調査研究して、なんらかの結果を出すことはもちろん大事なことです。そしてそれ以上に、なぜこの研究調査をするのかが、もっともっと大切なこと。
天草イルカラボ、天草イルカ調査室としては、何よりも、環境保全・地域貢献を目的としています。
船上調査終了後の生徒さんたちの感想文を読ませて頂きました。
しっかりと、その思いについて理解してくださっていることが伝わってきて、とっても嬉しかったです。
この研究は引き続き行う予定であるとのこと。ぜひ深めていってほしいと思います!
天草イルカラボ、天草イルカ調査室では、野生イルカの調査・研究についての授業、研修などの受け入れを行っています。
個人や団体、企業など、関心のある方は、ぜひお問合せください。
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